フランスのノルマンディ地方に旅した時、すごく美味しいコンフィチュールに
出会ったことがあります。
ノルマンデイのシャンブルドット(民宿)のマダム、マリレーヌさんが作った
そのコンフィチュールの中身はカボチャとオレンジ。
カボチャの甘さにオレンジの香りがほどよく調和して、絶妙なバランス。
コンフィチュールがこんなに美味しいものとは知りませんでした。
日本では1種類の果物を使って作るのが普通だけど、フランスでは2、3種類
の果物を使って作る場合も多いのです。
「 ルバーブ(西洋フキ)とプルノー(干しすもも)、グロッセール(すぐりの実)
とミュールソバージュ(野生の桑の実)というように2種類以上の果実を使う
ことで味に深みが増すような組み合わせがあるのです。特にルバーブはキイウイ
とも相性がいいし、いくつもの組み合わせが可能なんです」とマリレーヌさん。
朝食には「カボチャとオレンジのコンフィチュール」の他にも透き通ってリンゴ
の果汁をたっぷり含んだ「リンゴのジュレ、レモン風味」や「グロッセールと
コケモモのコンフィチュール」など5種類のコンフィチュールが並んでいて、
味見をするのに大変! どのコンフィチュールも果実の味が濃厚でおいしくいただき
ました。
「カボチャとオレンジのコンフィチュール」に使うカボチャはハロインのデコレー
ションに使うような大きなカボチャですが、日本に帰ってきて小振りのカボチャ
を使って作ったところ、似た味に作れました。
このコンフィチュールも「フランスの小さな食卓」で紹介していきたいと思います。
ノルマンディーの田園風景
カボチャとオレンジのコンフィチュール
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