フランスのレストランやシャンブルドット(民宿)で一番多く出会った
デザートはリンゴのタルトです。
リンゴのタルトはフランスではとてもポピュラーなデザート。
学食には大抵あるし、家庭でもよく作られています。
普通、リンゴのタルトの中身はリンゴのジャムで、その上にリンゴの薄切り
を乗せて焼き上げるのですが、そのジャムにリンゴと相性のいいシナモンを
入れたり、他のフルーツ(バナナなど)を入れたりもします。
このリンゴのタルトと姉妹なのが、Tarte de Normandie :ノルマンディのタルトです。
この中身はリンゴをスライスしたものをタルト生地に並べ、その上から生クリーム
やアーモンドパウダーの入ったソース、カルヴァドス酒を入れて焼き上げるものです。
リンゴ、生クリーム、カルヴァドス(リンゴ果汁を発酵させて作るのがシードル、
そのシードルを2度蒸留させて作るのがカルヴァドス)といったノルマンディーの産物
が入ったこのタルトは、ノルマンディーのタルトという名前がぴったり。
もう20年以上も昔、パリのお菓子屋さんでこのお菓子を初めて買って食べた時、
あまりの美味しさにびっくりした記憶があります。
サクッとしたタルト生地にリンゴの甘酸っぱさとクリームのハーモニー。
タルトの美味しさに開眼したのもこのタルトが始まりでした。
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