ロクロナンの村は中世の面影が残るこじんまりとした村だった。
村の建物は灰色の石で作られているようで、その建物に紫陽花がよく似合っ
ていた。
ここはその昔、アイルランドからケルト人が移り住んだと云われている。
村の中心にはサン・ロナン教会があったのでまずここを訪れた。入ってみると
どこか温かみのある教会で、フランスでよくあるゴシック建築の冷たい印象の
教会とは違う。びっくりしたのは教会の内部にある聖人の像だった。この聖人
たちは何か人間的で親しみやすい面白い顔をした聖人たちばかりだった。フラ
ンスの教会には聖母子像やマリア像はよくあるが、こんなに人間的な顔をした
聖人たちをたくさん見たのは初めてだった。
村の中を散歩したり、ブルターニュ名物のクレープやクイニーアマンを食べると
もうやることがなくなってしまった。帰りのバス時間まで、まだたっぷり
時間があったので、私はまたサンロナン教会に行き飽きるまで聖人の顔を見
ていた。
それにしてもブルターニュには温かみのある教会が多いのはどうしてだろう。
どこかユーモラスなキリスト像
村の広場から見たサン ロナン教会
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